NAMIKI CONSORTIUM 並木コンソーシアム 広島中心市街地 うらぶくろ・並木通り・袋町公園・アリスガーデン周辺地区エリアマネジメント推進組織

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PROJECT

並木コンソーシアムの社会実験やワークショップ、イベント等紹介

#その他 #ワークショップ #会議

みんなで、並木通りをリ・ブランディングしよう!『並木通りブランドアッププロジェクト』

並木通りをもっと魅力ある通りにしていきたい!自分たちのマチは自分たちで創ろう!と立ち上がって出来た組織が『並木通りブランドアッププロジェクト』です。

  • 写真:みんなで、並木通りをリ・ブランディングしよう!『並木通りブランドアッププロジェクト』
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『並木通りブランドアッププロジェクト』って何?

『並木通りブランドアッププロジェクト』は、「並木通り商店街振興組合」の下部組織として、2015年(平成27年)より、並木通りの特徴をもっと活かし、高感度のイメージアップ作戦による、今の時代にフィットするブランディングを目指して立ち上がった組織です。

 

 

■並木ブランドアッププロジェクトがこれまで行ってきたこと

2015年〜2016年に渡り、定期的に「並木通り商店街活性化プランづくり研修会」等のワークショップを開催し、未来希望図を作成などを行ってきました。さらに、2017年〜2018年1月に街づくり検討会を開催、並木通りの将来ビジョンとともに、道路リノベーション、道路空間を活用したまちづくり事業を検討。同年3月に、メンバーの自費製作で「並木通りブランドアップ・プロジェクト」提案をまとめ上げ、広島市に「要望書」を提出しています。
その後、2020年6月から9月まで勉強会を計4回開催し、道路再整備及び社会実験実施の必要性を再度確認、現在の活動に至っているのです。

 

2015年6月~10月 並木通り商店街ビジョン作り研修会
2016年6月~10月  並木通り商店街活性化プランづくり研修会
2017年8月~2018年1月 並木通り街づくり検討会及び勉強会
2018年3月 「並木通りブランドアップ・プロジェクト」要望書を広島市提出
2020年6月〜 並木通りブランドアップ・プロジェクト勉強会


全国で憧れの的だったナミキの今は?

■並木通りが現在の形に整備された約40年
広島城築城時、この地は「平田屋川」という運河で、船着き場があったことから「新船場」と呼ばれ、戦後1956年に運河が埋め立てられた後「新川場通り」となりました。

その後、1976年(昭和51年)、わずか10名の有志が商店街の振興を図るために立ち上がります。
商店街周辺の道路環境整備を推進することを申し合わせ、サワグルミの木が植えられたことから「並木通り」とネーミングされました。

当初は、旅館などがわずかに立地する裏通りだったのが、1978年頃からアパレル関係の店が増えはじめ、1979年(昭和54年)に新川場商店街振興組合を設立、1987年(昭和62年)には新川場通りまちづくり協議会が発足。

その熱意によって、1987年にキャブシステムによる電線の地中化で電柱がなくなり、カラー舗装、アートモニュメントなどが配置・整備され、美しくおしゃれな通りに変わったのです。

そして1992年(平成4年)、新川場商店街振興組合は「並木通り商店街振興組合」と改名しました。

 

■商店街の熱意で魅力あふれる街に
 地元主導のまちづくりに行政が手助けをした、まちづくりは、全国でも稀な先進事例として話題になり、ガラクタ市や音楽イベント、夜のイルミネーション、アートイベントも開催するなど、組合員を中心とした多くの人々の熱意と不断の努力によって、並木通りは中四国有数のおしゃれな街と呼び称されるまでに発展してきたのです。

 

■ナミキのブランド力が低下!?

【現状1】ハード面の老朽化・空洞化・空き店舗

近年、道路や歩道、街路樹などにみられるハード面の老朽化及び空き店舗も目立つようになりました。
街のルールも統一されていない状態にあり、路駐も増え、人とクルマ、自転車などの共存ができていません。
また、6mと広い歩道幅がありながら、設置物や街路樹、点字ブロックの関係上、意外と占有空間が充分にとれず、
コロナ前までの法律の問題もあり、歩道の思い切った有効活用などができず、街の賑わいに繋げることができていないのが現状です。

 

【現状2】商店街や地域の一体感不足

年々、商店街振興組合員への参加店舗・企業が増えておらず、加盟者数も減少傾向にあり、なかなか地元商店主や地権者の皆さまとの意見交換・交流がままならず、地域でのコミュニケーション不足から「みんなでまちづくりをおこなう」という一体感が欠如してきています。
その上「現状に特に問題点がない」という状況が、まちづくりを進める上で最大の課題となっています。

 

【現状3】街をとりまく環境と消費行動の変化

人々の消費行動はライフスタイルや時代の変化にともない、並木通りが発足した当時と大きく様変わりし、今までの常識や価値観が受け入れられなくもなっています。
その上、周辺エリアには複合型商業施設もオープン、今後も広島駅をはじめ、近隣商店街の環境整備事業が推進され、並木通りのブランド力やアイデンティティは減衰傾向にあります。

 

 


今のままでは街の中心部の価値は危うい!

広島市中心市街地は商業価値が落ちている!?

広島市の中心市街地における商業価値は残念ながらこの約25年、衰退の一途を辿ってきました。
また、広島市全体の人口も2020年を境に減少局面に突入、2015年から2035年までに約15万人の減少すると言われています。
それに伴い、小売業は約10%程度縮少、今後更なる商業売上の縮小が予測され、とりわけ並木エリアなど中心街は益々厳しくなることが予測されます。

 

■周遊観光客の取り込みがナミキの将来を決める!?

一方、都市開発や人口分布の流れは、郊外の広範囲から中心市街地への回帰が進められている現状があります。
更に、コロナ直前の2019年度までは観光客が順調に増加し初めて1400万人に達しました。とりわけ欧米からの外国人観光客は爆増。この伸張している観光消費の活力を中心市街地の商業にいかに取り込んでいくかが、並木通りの持続的成長やアップデートには欠かせない条件と言えるでしょう。

 

 


 並木通りの活性化に必要なのは「観光需要を積極的に取り込む回遊性向上等の整備政策」です!
今後、中心部に回帰する居住者が心地よく暮らせる環境と地域の特徴だした魅力ある商業エリアの共栄が必要です。
同時に、観光者を積極的に取り込み、回遊したくなるよう意識した街の整備が必須なのです。

 


街に関わる人が中心になって、次世代の並木通りをつくろう!

 

市街地のにぎわいの要となる並木通りの位置付け

広島市では長期的に進めている「集約型都市構造」は、コンパクトで歩いて暮らせるまちづくりにより、誰にも暮らしやすい環境を整え、都市インフラの効率化、福祉サービスの効率的提供などをめざすものです。
そして、2017年(平成29年)に策定された、広島県と広島市の「ひろしま都心活性化プラン」では、広島駅周辺および紙屋町・八丁堀地区を東西の核として位置づけ、都市機能の集積・ 強化を図ることにより、相互に刺激し高め合う「楕円形の都心づくり」を進めています。
特に紙屋町・八丁堀地区では、車よりも人が中心の「使う道づくり」への転換を図り、「道づくり」から「まちづくり」への転換を図ることにより、都心で暮らす人や訪れた人が安心して楽しく街歩きができるよう整備を進めるとともに、まちのにぎわいや魅力の向上を図ることを目指しています。並木通りは、その中心として重要な役割を担う場所なのです。

 

■自分たちのまちは自分たちで創る

まちの活性化を進めるためには、市民(町内会などの地縁組織やNPOなどの市民団体を含む)、企業(経済・産業団体や商店会などを含む)、行政といった様々な主体が、「自分たちのまちは自分たちで創る」という考えの下に、それぞれの役割を果たしながら、積極的に都心のまちづくりに取り組むことが必要です。まちに暮らす人たちが考えず、何も考えなければ、このままの状態になってしまいます。

 


居心地良くて歩きたくなる並木通りに。

■歩きたくなる街へ。ウォーカブルシティ構想

「並木コンソーシアム」が目指しているのは、並木通りを居心地が良く歩きたくなる“ウォーカブルなまち”にすること。
国土交通省の予算を活用した「官民連携まちなか再生推進事業」に公民連携(地元・住民・事業者・行政)で継続して取り組んでいます。
下図のようなウォーカブルシティの基調をつくる区域を先行して再整備することで、並木通りを含む中心市街地全体の回遊性を高め、居心地がよく歩きたくなるまちづくりの再整備を進めていきます。

 

■人と車の共存、人が集う広場、緑あふれる再整備イメージ

●並木通り商店街:豊かな緑陰空間を形成する日常的にマーケットなどが行われる歩行者優先の通り
●都市広場(アリスガーデン) : ストリートと有機的に(一体的に)つながる多くの人が集まり憩う場
●袋町公園 緑豊かな日常的な暮らしの質を高めるイベント等の開催に対応する多様な場
●パブリックスペースをシェアする建物のイメージ:豊かな公園や広場、ストリートとつながる建物の低層部は、開放的かつ空間をシェアする場

 

 

■並木通り商店街の街路再整備と道路占用の検討案

並木通りは、現状のいろいろな課題から道路の環境等の再整備等ができていないことから、最盛期ほどの賑わいではありません。
しかしながら、広い歩道幅員と落ち着きのあるおしゃれな商店街のあり方は変わりなく、広島市西新天地公共広場(アリスガーデン)とともに多くの人が憩い滞在するウォーカブルシティを目指すには最適な場所です。
検討案では、幅員約20mの道路を、並木通りを南から北への一方通行とすることで歩道幅員を広げ、歩道空間にパークレットやテイクアウトの仮設店舗、デジタルサイネージなどを設けることを想定います。
日常的にマーケットなどが行われるなど、歩行者優先の多様な利用を可能にするため、草花を飾る花壇は可動式の植栽ユニットにすることを考えています。

 

 

※画像は全てイメージです。


並木通りブランドアッププロジェクトに、ぜひご参加ください!